「この世界の片隅に」 を観てきました
とりあえずなぜこの作品を観ることになったといえば
そもそも数年前、文芸雑誌ダヴィンチで紹介されていた
この作品の原作漫画の作者こうの史代さんの別作品である
夕凪の街 桜の国
を読んで、軽いショックを受けるほど感銘を受けたからです(・∀・)
「夕凪の街 桜の国」 は広島への原子爆弾投下から数年後の広島を舞台に
それから次の世代へとつながっていく物語ですが
あまりにも素晴らしかったため
「この世界の片隅に」も単行本化して速攻購入したのでした・・・
「この世界の片隅に」の舞台は基本的に戦中の呉ですが、
こうの史代さんの柔らかいタッチのデザイン・作画、細かな小道具から大道具、
当時の文化風習等をしっかりした時代考証のもと、いわゆる一般人の人々の生活を
ユーモア、シリアス、もちろん戦争の悲劇さを踏まえて描いています
そして、今回のアニメ映画化
もちろん見ないわけにはいきません(`・ω・´)
伏見ミリオン座で10:00からの回を観てきました
・・・
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僕にどう感想を書けというのですか?
と、半ばなげやりになるほど素晴らしい作品でした!!
というわけで野暮な感想は書きません(笑)
あの原作をこんなに忠実に映像化されたらたまったもんじゃありませんな!
(その点は笑うしかない)
しかも漫画では表現できない要素の一つである音響も効果的なんですよ!
もちろん所謂日常シーンでのBGM等も素晴らしいのですが、
戦時中が舞台ってこともあり戦闘機・空襲・爆発・焼夷弾等・・・そして原爆
どうしても激しいショッキングな光景もでてきます
これらの音響(映像も)表現が凄まじいのです
こうの作品のほのぼのとしたタッチの世界では
これらがより異質なもの、非日常的なものと認識され
よりリアルな恐怖を描くことに成功しているのだと思います
それとね、うんとね、とあーだこーだといろいろ述べたいのですが
もう止めにしておきますw
今回のこの映画化はクラウドファンディングによって実現されたものじゃないですか
投資した人は本当にお金を出して良かったと感無量では?(少しうらやましいです)
もうこうなると私としては「夕凪の街 桜の国」も同じクオリティでアニメ化を
切実に希望するのですが・・・
もし実現してしまった場合、若干の恐怖を感じるのです
それは、
「映画館で号泣している中年がいたんだがwww」
とSNS経由で拡散されそうで怖いのです|д゚)
今回の「この世界・・・」も結構やばかったです
原作何度も読んでるのに( ;∀;)
序盤、中盤のコミカルな日常シーンから終盤の展開を知っていたはずなのに( ;∀;)
でもやっぱ観たいですね「夕凪の街 桜の国」も!
「この世界の片隅に」良い作品に出会えました!!
※エピローグ※
この映画で広島の原爆投下の衝撃が呉にも伝わってくるシーンがあるのですが
ちょうどそのタイミングで近畿地方を中心としたリアル地震が発生し、席が揺れました。
一瞬、お?4DX導入したのかな?と思いましたが、なんとも偶然ってのは恐ろしいもんです